歯科矯正用アンカースクリューを使用した矯正歯科治療

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療とは

矯正用インプラントアンカースクリューとは
歯科矯正用アンカースクリューを使用した矯正歯科治療とは、体にやさしいチタン製の小さなインプラントを支点にして歯を動かす治療法です。
一般的に知られている失った歯の代わりに用いるインプラントとは異なります。矯正治療の一定期間使用し、必要な歯の移動が完了後に外します。
※歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。また、歯の移動期間(治療期間)として、通常約1年半~2年半程度の時間がかかります。

どういうときに使うの?

  • 前歯を効率的に後退させる。
  • 一度に複数の歯を移動する。
  • 大きな根の歯を移動する。(大臼歯など)
  • 非抜歯の移動も可能。(大臼歯を後方に移動することで奥のスペースを活用できる)
  • 大きな装置を使用しなくて済む。(ヘッドギアなど口腔外から使用する大きな装置の代わりになる。)
  • 圧下できる。(前歯や臼歯を骨の方に引っ込ませる方向の力をかけること)
  • 外科手術を回避できる。(手術適応で軽度な方に使用することができる場合があります。)

治療の流れ

  • 矯正用アンカースクリューの埋入は1本5~10分ぐらいで終わります。
  • CTで刺入部位、距離、角度、骨の厚みなどを計測しアンカースクリューの長さを決定しておきます。
  • 刺入部位に消毒をし、少量の麻酔を注射します。
  • 専用のドライバーでネジを回すように入れていきます。(骨が厚かったり密度が高い場合は機械のドライバーを使ったり、ネジを入れる前にドリルで誘導の孔を開ける場合があります。)
  • しっかりと骨に植立されていることを確認し術野を消毒します。
  • 抗生物質と鎮痛薬を処方します。
  • アンカースクリューの周りの磨き方のレッスンを行い一連の流れが終了です。
    小さなスクリューですのでその後の痛みも少ない場合が多いです。
  • 一定期間置いて、アンカースクリューが安定していることを確認してから歯の移動のための力をかけていきます。
  • 歯の移動が終わった後は、スクリューを抜きますが、ほとんどの場合麻酔は必要ありません。

アンカースクリューの心配(デメリット)は?

  • スクリューがゆるみ抜け落ちてしまう事があります。
  • アンカースクリューにも汚れがつきますので歯磨きをしないと周りの粘膜の炎症が起こる事があります。
    また、アンカースクリューの破折、歯根への接触などがありますが確実な術式を行う事でほとんど防ぐ事が可能です。

歯科矯正用アンカースクリューを使用した矯正歯科治療の費用について

歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用インプラント)の費用は、通常の矯正費用に加え、インプラント1本当たり19,800円~77,000円(税込)がかかります。
通常の矯正歯科治療の費用については、下記に記載の費用・医療費控除のページをご覧ください。
また、自由診療における矯正歯科治療は保険適用外となりますが、医療費控除の対象になります。

費用・医療費控除についてはこちら

ご予約・お問合せはお気軽に

pagetop